2月25日 0地点から

随分前の話。
2月24日  この日強風で、2月は1日遅れの御墓参り
可愛らしい春の花を買い、母といつもの白金高輪へ

その帰り、寄り道しようと母の提案で
日本橋の百貨店へ繰り出す事になった
幼い頃、母に連れられ何度か来た事がある
日本橋三越

いつもは地下鉄を乗り継ぎ、地下道を通ってデパート内に入る。
"最近階段が苦痛だからエレベーターで地上に出て表から入るの"  そう言って、今回母は地上ルートへ私を導いた。

地上に出てみて、”うわ…懐かしい”
それは多分、私も兄も小学生の幼い頃の記憶で。
父も母もまだ若く、4人で映画か何か見に来た帰り立寄った時の記憶だったと思う。
その時の情景が鮮明に蘇ってきた。
守られていた頃の遠い日の温かい記憶。

暫く進むと見たことのある景色が飛び込んで来て
ああ…ここ。。

麒麟の翼…

数年前、映画の舞台になった場所。
本編の中で再出発の象徴として描かれていた。

松阪桃李くんがまだブレイク前、多感な高校生役を熱演して、悲しく考えさせられる内容だったけど、切ない美しさの残る印象的な映画だった。

リアルタイムで映画を見に行った私は
丁度その頃、沢山の問題を抱え息子と暗闇を手探りでさまよっていた頃で、、
とても身につまされる思いで、その映画を見たのを覚えている。

翼の生えた麒麟の像。
この場所は道路元標の出発点で、
 日本のスタート地点。0地点…

ここから日本中に飛び立って行けるように
願いを込めて作られたと言う
”未来に向かう出発点の象徴”だった。

このタイミングでここを訪れたか。。

もう一度組み直しなさい。
その骨組みを
今度はもっと慎重に…そして頑丈に…

そんな声が聞こえた気がした

今はボロボロで
マイナスからになってしまうけど
手に残ったパズルのピースを
一つ一つ繋げていくように
もう一度…ゆっくりと
🍀Re・try🍀

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